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楽園の泉 アーサー・C・クラーク [文学]

ロケットを使わずに宇宙へ向かう「宇宙エレベーター」を建造する話だ。高度3万6千キロの静止軌道上からケーブルを繰り出し、人や物資を輸送する。「どんなロケットより百倍も効率がよくなるでしょう」。主人公の技術者がそう力説する。

「2001年宇宙の旅」で知られるSF界の巨匠が1979年に発表したのが本作。物語の重要な役割を果たす宇宙エレベーターは奇想天外な構想ではない。60年代から次々と各国で発表された軌道式エレベーターの科学的知見に基づいて緻密に描かれている。

そんなロマンあふれる構想が現実味を帯びてきた。大手ゼネコンの大林組が2012年、宇宙エレベーター建設という壮大な構想を発表した。総工費約10兆円。完成時期の目標は2050年。計画の命運を握るケーブルの素材として、耐久性の強いカーボンナノチューブが開発されたことで構想は大いに前進。実用化すれば、膨大な燃料を消費する従来のロケットに比べ格安のコストで人工衛星を宇宙に届けられ、宇宙観光も可能になる

来月(2017年4月)には基礎技術となるケーブルの延伸実験が宇宙空間で行われる。静岡大学が開発して昨年打ち上げた超小型衛星を利用し、2基に分かれた衛星間でケーブルがうまく伸びるか調査する予定だ。青い地球を見下ろせる宇宙旅行が実現する「2050年宇宙の旅」が訪れるのはそんな遠い話ではなさそうだ。


楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)

楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: アーサー・C. クラーク
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 文庫



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